神戸市のリウマチ|神戸甲南山手クリニック

関節リウマチ

関節リウマチについて

 


根本的な病因はいまだ不明ですが、遺伝的要因や性ホルモン・環境的要因(ウィルス感染など)
等、単一ではなく複数の病因が重なったときに発症すると考えられています。
自己抗体の存在や、関節滑膜への活性化されたマクロファージの浸潤、炎症物質の産生など、
何らかの免疫異常が関節組織の破壊や滑膜の増殖に関与しているとされています。
関節を包んでいる滑膜という組織の炎症が持続し、滑膜の腫れた状態が続いたのち、
次第に周囲の骨が破壊されてゆきます。




大きく 関節症状 と 関節外症状 の2つに分類されます。

関節症状では、起床時の手のこわばりが特徴です。
数分程度の短時間の場合もありますが、症状が強い時は1時間以上続きます。
また、関節痛があり、長期にわたり腫れを伴うのが特徴です。

関節外の症状としては、全身倦怠感、疲れやすさなどがあります。
そのため、風邪や疲労感など内科的症状が持続する場合にも注意が必要です。

時に、皮膚にリウマチ結節や潰瘍を認めることもあります。
その他、上強膜症等の眼症状、心膜炎や心筋障害、胸膜炎、間質性肺炎、肺線維症など
心臓や肺にも病変が生じることがあります。頻度が高くありませんが、蛋白尿や糸球体腎炎など
の腎病変、呼吸不良症候群など消化管に病変が及ぶこともあります。
このとからリウマチの治療は関節のみに着目するのではなく、常に全身の合併症の出現に注意を
払う必要があります。



 
レントゲン写真が必要となります
※ただし、当院には撮影設備がございません
手や足に加え、症状のある関節・部位を撮ります。
また「間質性肺炎」を合併することもあるため
必要に応じ、胸部レントゲンも撮影します。
次に、血液検査と尿検査を行います。
血液では、特にCRP・ 赤沈・リウマトイド因子・抗CCP抗体
マトリックスメタロプロテナーゼⅢなどの測定を行います。



◆関節リウマチ診断基準

1)朝のこわばりが1時間以上続く
2)3つ以上の関節の腫脹
3)手首の腫脹、指先から数えて2番目、3番目の関節の腫脹
4)左右対称性に関節が腫脹
※これらの1)~4)の項目は6週間以上続くことが条件となります
5)X線検査で手指にリウマチ変化がある
6)リウマトイド結節(皮下結節)がある
7)血液検査でリウマトイド因子が陽性
以上7項目のうち4項目以上当てはまれば関節リウマチと診断

◆早期リウマチ

1)3つ以上の関節の腫脹と運動痛
2)2つ以上の関節の腫脹
3)朝のこわばり
4)リウマトイド結節(皮下結節)
5)CRP陽性・血沈値が20mm以上
6)血液検査でリウマトイド因子が陽性
以上6項目のうち3項目以上当てはまれば早期リウマチと診断

基本的には上記に示す診断基準をもとに診断を行いますが、必ずしも診断基準を満たさない典型的でない方もおり、症状や検査所見などから全体評価として診断を行います。



●基礎療法 
    局所、全身の安静と栄養、可動範囲の維持、適度な運動

●薬物療法 
 1. 非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)
      ロキソニン、ボルタレンなど

 2. 副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)
      プレドニン、リンデロンなど

 3. 抗リウマチ剤(DMARDs)
      シオゾール、メタルカプターゼ、リマチル、アザルフィジン、 リウマトレックスなど

 4. 抗サイトカイン療法
      抗TNFα抗体(レミケード)、可溶性TNFα受容体(エンブレル)、抗IL-6受容体抗体(MRA)など

●手術療法 
    内鏡視下滑膜切除術、人工関節置換術(膝、股など) 

●リハビリテーション
   
運動療法、作業療法 (※当院では理学療法のみ)

 


内服薬よりも強力と言われている「生物学的製剤」の点滴(レミケード・アクテムラ・オレンシア)
あるいは皮下注射(エンブレル・ヒュミラ・シンポニー)による治療法があります。