神戸市のリウマチ|神戸甲南山手クリニック

| 全身性エリトマトーデス |

全身性エリトマトーデスについて

 

病因はいまだ不明です。
感染症やホルモンバランスの障害、強度の紫外線、薬物アレルギー、外科手術や外傷、
妊娠・出産などの身体的ストレスによって免疫異常が誘発されると推測されています。
男女比は約1:11であり、特に20~40歳代の女性に多い傾向があることが特徴です。


  • 全身の臓器に、多彩な自己免疫応答を引き起こす炎症性疾患で、寛解と増悪を繰り返し
    ながら慢性の経過をたどることが多い疾患です。

    全身倦怠感、発熱、関節痛などの全身症状があります。
    とくに関節痛や関節炎は、全経過中の約95%以上の症例でみられます
    また、皮膚や粘膜症状として、顔面の蝶形紅斑点やディスコイド疹と呼ばれる皮疹が
    この疾患に特異的です。

    • さらに日光過敏症や脱毛、口内炎や口腔内潰瘍をみとめることもあります。
      この他、ループス腎炎・ループス腸炎・中枢神経ループスなど重大な臓器合併症を引き起こすこと
    • もあるため、専門医による早期発見・早期治療が非常に重要です。
    •  


全身に症状が起こりうる疾患であるため、全身性エリテマトーデスを疑った場合には、
人間ドッグで行うような全身検査が必要となります。


通常、アメリカのリウマチ学会が提唱する基準に基づき診断します。
ただし、実際の臨床の場では、たとえ典型的な蝶形紅斑だけでも、医学的に診断される場合もあります。


自己抗体のみが陽性であっても、実際に炎症が見られない場合は経過観察のみとなります。
日常生活に影響を及ぼす症状、内臓障害を認める場合に治療対象となります。

治療には、炎症を抑える治療と、免疫異常を是正する治療があります。
主に、副腎皮質ステロイド薬と免疫抑制薬を使用します。
なお、最近では、関節リウマチの項で述べたような、生物学的製剤も使用されるようになるなど、
あらたな治療も始まっています。